あなぶキッズプロジェクトも第2回目。園児から中学3年生までの男女・75名の子どもたちが、香川県総合運動公園・県営相撲場に集まりました。経験者はまわしだけの凛々しい姿で、初心者は体操着の上からまわしを巻いて、すもう教室に参加しました。
元横綱の親方が熱心指導!
指導してくれたのは、元横綱の芝田山親方と、幕下四十二枚目の若龍勢(わかりゅうせい)関、三段目二十枚目の翔傑(しょうけつ)関。親方の「すもうは礼儀を大切にする競技」とのお話の後、入念な準備運動を行い、基本動作の実技に入りました。
しこを踏み、土俵の上ですり足を行った後は、いよいよぶつかり稽古。若龍勢関を相手に、小学3年生までは2~3人で、小学4年生以上はひとりで、土俵の上で果敢にぶつかっていきました。どんなに押してもびくともしない若龍勢関が、時には女の子に押し出されるなど、楽しい演出を織り交ぜながらの稽古に会場は大興奮。時には親方から「もっと腰を落として!」などの声がかかり、相撲クラブに通う子どもにも貴重な時間となりました。
ぶつかり稽古に続いて、希望者による子ども同士の取り組みを行ってすもう教室は無事終了。最後はみんなで芝田山部屋のおいしいちゃんことおにぎりを食べて、笑顔で解散しました。
本物の力士と稽古!
小学3年生以下の子どもたちからは「持ち上げられてびっくりした」「もうちょっとで勝てたのに~」「私が押し出したのよ!すごいでしょ」など、かわいい声が聞こえてきました。
小学4年・5年以上になると「てかげんしてくれてるのに強かった」「力いっぱい押したけど動かなかった」「本物のすもうとりに相手してもらってうれしかった」など強さに驚く声が増え、クラブに通う子どもからは「力士の圧力がわかった。本物はすごい」「もっと強くなってから、また稽古してほしい」「いつかあんな風になりたい」など、自分の夢と重ね合わせた感想が聞こえてきました。
最後はみんなでちゃんこ!
稽古のあとは、芝田山部屋仕込みのちゃんこをみんなでおいしくいただきました。
このちゃんこ、稽古前に親方が自ら包丁を握って仕込んでくれたものです。野菜たっぷり、肉はもっとたっぷり入っています。「家の鍋とはぜんぜん違う」「おかわりしたい!」「肉だんご(つみれのこと)がおいしい」と、子どもたちはその味に感動。
最後は香川らしく、残った汁にうどんを入れて「ちゃんこうどん」を作りました。たくさん動いたあとのちゃんこで、みんな元気になりました。